屋久島時々旅。

屋久島でネイチャーガイドに従事。屋久島の大自然の風景や、東京から移住しての島生活、そして、旅の風景をお届けします。

島結ツアー日記「女性一人旅限定企画:屋久島・宮之浦岳縦走ツアー2014」後編

縦走ツアーから1週間が経ちましたが、この1週間で、屋久島の秋は、日に日に深まっています。ツアーにご参加してくれた皆さんもツアーの余韻から覚め、また日常に戻られているのかなと思います。(屋久島含め、南の島に来ると、その余韻から覚めるのに1週間は必要・・なんていう方もいますねー。)

 

さて、ツアーの模様ですが、1日目の夜は、雨ぱらつく中の小屋到着。

小屋は団体登山の方もいて、いっぱいだったので、テントを張って、食事の用意を。

 

お客様の中には、どうしても山で屋久島の焼酎が飲みたかった!とマイ焼酎を取り出す方もいて、山での晩御飯は、女子トーク炸裂で大いに盛り上がったのです!

疲れとお酒の酔いもあってか、その夜は、みなさんぐっすり眠れたようです。

 

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夜の雨雫が、朝日に照らされる。

 

2日目は、暗闇の登山道をスタート。

うっすら霧に包まれて、何とも言えない深遠な世界を作り出していたのです。

あの空気感は、見た人にしか分からないですね。

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朝霧の森。

 

それでも、次第に、雲は抜けていき、森に朝日が注がれていったのです。

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朝日の降り注ぐトレイル。

 

温かい光を浴びながら、朝の縄文杉へ。

日帰りの縄文杉ツアーでは味わえない、ゆったりとした時間を縄文杉とともに、過ごしたのです。今回の参加メンバーは、「初めての縄文杉」から「4年ぶりの縄文杉」、「7年ぶりの縄文杉」とそれぞれの想いもあって、縄文杉と対面していたようです。

 

縄文杉を後にして、大王杉、夫婦杉など屋久島の巨木(屋久杉)を見ながら、山を下りていきます。途中、日帰りの登山客とのすれ違いを避けるため、普段はあまり足を運ばないルートへエスケープ。

大きな切り株があったり、生き続ける巨木が立っていたり、美しい森を堪能して、ウィルソン株へ。ここは、切り株のハートマークが取れる女性に人気とスポットです!

 

無事に、トロッコ軌道まで下山し、少し早めのランチタイム!

お腹を満たしたところで、いざ白谷雲水峡へ。

 

2日目、唯一の登り坂。一歩一歩、苔のむしていく森を味わいながら、歩みを進めていきます。ようやくたどり着いた「辻峠」から、もうひと踏ん張りで、屋久島での5本の指に入る絶景の見える「太鼓岩」に到着!

 

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 光の女神。

 

「太鼓岩」もまた貸切で、しばし絶景に見とれていました~。

前日に、踏破した「宮之浦岳」が見えたときは、充実感と達成感が湧き上がります。

 

前夜の雨のおかげか、白谷雲水峡の苔たちは、潤っていて、美しい表情を浮かべていたのです。「苔むす森」で森の静寂を味わい、みんなで写真を撮りながら、白谷雲水峡を歩きました。

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 苔と沢の風景を一枚。

 

疲労感に、充実感と達成感がじわじわと湧き上がるのを感じながら、

宮之浦岳縦走ツアーも終わりに近づいていきます。

早くゴールにたどり着きたい!という気持ちと、まだ屋久島の森を歩いていたい!と二律背反した思いがせめぎ合いながら、全員無事に白谷雲水峡駐車場へ到着。

 

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宮之浦岳縦走」を終えて、全員で記念撮影!

 

今回は、お天気にも恵まれ、「初めての縦走」&「憧れの縦走」が叶い、最高のツアーになりました!ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!!

 


屋久島・宮之浦岳縦走ガイドツアー - 屋久島アウトドアガイド 島結