屋久島時々旅。

屋久島でネイチャーガイドに従事。屋久島の大自然の風景や、東京から移住しての島生活、そして、旅の風景をお届けします。

スウェットロッジ セレモニー2014 in屋久島を終えて

昨年に続いて、屋久島で開催された、「スウェットロッジセレモニー2014 in屋久島」に参加してきました。昨年、屋久島のガイド仲間からその噂を聞いていたのもあり、その頃から興味を持ち、今回、屋久島での2回目の開催に参加するに至りました。

 

セレモニーリーダーには、マザーアース・エデュケーションの松木正さんが、屋久島に訪れ、セレモニーが執り行われました。

 

そもそも「スウェットロッジ」って何?という方も多いと思うので、まずはそのお話から・・・「スウェットロッジセレモニー」とは、アメリカインディアン(ラコタ族)に伝わる七つの儀式のひとつで、Body(身体)、Mind(思考)、Emotion(感情)、Spirit(魂)の浄化と、統合の儀式のこと。

 

ラコタ族の言葉で、”イニィピー”と呼ばれ、それは子宮回帰を意味しており、実際のセレモニーも子宮をシンボライズした、半円球のドームの中に焼石を入れ、水を注ぎ、蒸気が舞い上がる中、スピリットに祈り、歌い、あるがままの想いを分かち合い、受け止め合い、つながりあい、全てのものとの関係に変化と成長をもたらすセレモニーと言われています。

 

この説明だけだと、何かとてもスピリチュアルなもの。現実から離れたものに感じてしまうかもしれませんが、実際は、松木さん曰く「伝統的かつ神聖なカウンセリングルーム」というように、かなり現実に即したものだったという印象を持ちました。

 

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スウェットロッジセレモニー終了後の子宮をシンボライズした半円球ドーム。

 

今回のセレモニーは、スウェットロッジを中心に据えながらも、そこへ至るまでのワークショップ、スウェットロッジを終えてからのワークと2日間に渡るプログラムとなっていました。その2日間、正確には、24時間のプログラムの中で感じたことを書き留めておきたいと思う。 

 

「特別な時間の流れ」
子どもの頃、砂場で友達と遊んでいる時のような感覚。今、何時だろうか?なんて思うこともなく、気付けば、もうこんな時間か!という感覚。
この時間感覚は、そのままスウェット・ロッジの中での時間感覚につながっていく。


「母と子のストーリー」
今回、スウェット・ロッジに入ったメンバーは、男性もいれば、女性もいた。既婚者もいれば、単身者もいる。そして、父もいれば、母もいた。社会の中では、それぞれ異なる立場のメンバーが集まったのだ。

 

でも、とりわけ感じたのは、母と子のストーリーの奥深さ。

 

自分は、男として生まれて、母親になることはないけれども、自分が幼い頃、自分の母親が、何を思い、何を感じて、自分と接していたのだろうか。そんなことに思いを巡らさずにはいられなかった。


「ティオシパイエ(拡大家族)」
初めて聞く言葉だった。アメリカインディアンの一部族であるラコタ族では、ティオシパイエを大切にしているという。でも、自分の人生がゆっくりと進み始めるのを感じたのは、この”ティオシパイエ”的な概念を意識し始めてからだった。

 

特に、今年は、自ら進んで、ティオシパイエと出逢った。1月に群馬でキャンプインストラクターの集まりに参加したのは偶然ではなかったのだろうし、北海道での旅では、自分がこれからの人生を歩む上で、会っておくべき人たちにも会うことができた。 

 

これからの人生で自分が大切にするもの、キーワードになっていくのが、「ティオシパイエ(拡大家族)」ではないか!?そんな予感を感じた。

 

最後にこの言葉で締めたいと思います。

HO! Mitakuye Oyasin!
ラコタ族の言葉。mi:私、takuye:つながり、oyasin:全てのもの。”わたしは全てのものとつながっている” の意。